JR山陽新幹線 居眠り運転事故(2003年2月26日)

 山陽新幹線 岡山駅の上りホームに入ってきた「ひかり126号」が所定の位置よりも100m手前で緊急停車しました。運転士は前日の夜に8時間以上の睡眠をとっていたのにもかかわらず、運転中に約8分間(約26km)にわたって居眠りをしていたのです。その後の調査で、この運転士は「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」であることが分かりました。
 SASは睡眠中に繰り返し呼吸が止まり、大きないびきとともに呼吸が回復する病気です。眠ると気道が塞がって呼吸ができずに目覚めてしまうため、眠りが浅くなります。これによって日中の眠気が引き起こされたのです。